今回インタビューさせて頂いたのは、看護師として働かれていた20代女性のC.Hさん。
職場の人間関係ついて悩み、自分が今の職場で働き続けることで患者様にも迷惑がかかると感じたことをきっかけに転職を決意したC.Hさん。
この記事では、看護師のC.Hさんが新たな活躍の舞台を求めて転職した時の体験について紹介しています。
現在、看護師をしながら職場の人間関係に悩んでいる人は、ぜひこの記事を読んでみて下さい。
インタビュー者の情報
- 氏名:C.Hさん
- 性別:女性
- 家族構成:独身
- 年齢:28歳
- 職種:看護師
- 当時の悩み:職場の人間関係
- 転職方法:転職サイト(リクルートエージェント)
看護師の20代女性が転職前にやっていた仕事内容
看護師は、大きく分けて2種類の部署があります。
一つは診察や検査に訪れる患者様をサポートする外来看護師で、もう一つは入院患者様の身の回りの世話をする病棟看護師になりますが、私が所属していたのは後者の病棟看護師になります。
病院の規模にもよりますが、外来看護師は基本的に一つの診療科に1人、多くても2〜3人で採血や点滴等の処置、患者様の案内を行いますが、病棟看護師は各階数十人のチームで入院患者の世話をします。
中にはICU(集中治療室)や感染症病棟など、高い専門性が求められる部署もあります。
看護師の20代女性が転職前に仕事で苦しんだ事
私が病棟看護師で働いていた時に苦しんだのは、職場の人間関係です。
1フロアを仕切る師長との関係がうまくいかず、退職を考えるようになりました。
単に相性が悪いだけなら自分の仕事に集中すればいいのですが、師長やそのイエスマンの差し金で私のミスを誘発したり私が孤立するように仕向けたりと、身の危険を感じました。
最初は部署内で仲のいい同僚は「気にすることないよ」「あなたの味方もいるよ」と声をかけてくれました。
しかし、師長の私への嫌がらせが誰の目に見ても分かるようになると、同僚たちも自分に火の粉がかかることを恐れて私を無視するようになりました。
職場に心を許せる人はいないと、かなりの人間不信に陥りました。
そして最も辛かったことは、人間関係の悪化によって連携がうまく取れず、患者様に迷惑をかけてしまったことです。
師長は患者様の前でも気にせず私に怒鳴ることもあったので、それを見かねた患者様が声をかけて下さることもありました。
看護師は病気に苦しむ患者様を癒すために存在しているのに、逆に患者様に気を遣わせていることが辛く、仕事中に涙してしまうこともありました。
「患者さんの癒しになる」という自分の信念のもとに仕事をするためにも、退職のことが頭にちらつくようになりました。
最後の頼みの綱として人事部や総師長に話をしてみましたが「あなたが過剰に反応しているだけでは?」と聞く耳をもってくれませんでした。
この狭い院内で相談機能を持つ人はいないと判断し、このままでは患者様にも迷惑がかかってしまうと感じ退職を決意しました。
看護師の20代女性が転職を決意した後にやった事
退職を決意した後は、転職活動に集中するためにも仕事を辞めました。
退職手続きは大変そうに思うかもしれませんが、早ければ3日程度で終わります。
退職することで気持ちや時間に余裕ができ、効率的に転職活動に集中することができました。
すぐに雇用保険の受給手続きも済ませ、生活の不安も軽減されました。
そして「人の癒しになる仕事は看護師だけではない」と考え、視野を広げるために3か月かけて様々な転職セミナーに通いました。
多くのセミナーを受講する中で、いかに自分が世間知らずだったかを思い知り、自分が知らない職業が世の中にたくさんあることを知ることができました。
また、世の中の仕組みをよく勉強しました。
図書館で新聞を読んだりと、以前よりニュースをチェックするようになりました。
セミナーで知ったことや最近の社会情勢を踏まえて、私が選んだのは「精神保健福祉士」という職業でした。
医療系の学歴・職歴を活かせる事と、その専門性の高さが決め手となりました。
1年間専門学校に通い、無事に資格を取得することができました。
専門学校に通っている間は、看護師資格を活かして老人ホームでアルバイトをしました。
資格を取ったら、すぐに実務経験を積むために実家近くの生活支援センターに就職しました。
ハローワークや転職エージェントを利用して仕事探しをしましたが、多くの事業所が実務経験のある人を求めていました。
そんな中、ある転職エージェントの担当者がとても親身になって相談にのってくれ、私の地元にある生活支援センターにたまたま欠員ができたということで、見習いからという条件付きで採用を勝ち取ることができました。
給料は看護師をしていたころの半分になりましたが、新しい仕事でやりたいことが次々と浮かんできて、ウキウキして仕事をすることができました。
看護師の20代女性で同じ悩みを抱えている人へアドバイス
職場の人間関係で退職する人は、次も同じことを繰り返すという意見もあります。
しかし、人間関係の悪化によって自分がミスをしたり、病気になったりする職場からはすぐに逃げるべきだと思います。
どこへ行っても相性の悪い人はいますが、それも程度の問題で、一番大切なお客様(患者様)の利益、そしてあなたの仕事に対する信念を失ってまで、今の職場に残ることはありません。
転職するときは誰でも不安なものです。
しかし、悩みは具体的な行動を起こすことである程度払拭できます。
1回だけハローワークに行ってみる、今の職種の関連職種を調べるなど、どんなに小さなことでも構いません。
そのうち、その小さな行動からどんどん糸がつながって、転職への大きなステップを踏み出すことができます。
また、今の職場で健康を害している人は、まず病院に行って適切な治療を受けることです。
何もやる気が起きない、体がいつも痛い、だるいといった状態では、転職に向けてエネルギッシュに動くことができません。
まずは自分の体をいたわることが大切です。
まとめ
C.Hさん、インタビューにお付き合い頂きありがとうございます。
現在、看護師の仕事をやられている人の中には、C.Hさんと同じように職場の人間関係に悩んでいる人もいるかもしれません。
C.Hさんが言われていたように、働く環境が大きく変わることになる転職は勇気がいりますが、小さな行動を起こすことで、大きな変化が生まれることがあります。
転職することが全て正しい選択ではありませんが、今の状況が続いた1年後、3年後の自分の姿を想像しながら、これからの行動を考えてみて下さい。
転職する時は自分1人で転職活動をすることもできますが、転職エージェントを利用することで、求人紹介や面接対策といった様々な転職サポートを無料で受けながら、効率的に転職活動を進めることができます。
C.Hさんも利用したリクルートエージェントは業界最王手の転職エージェントで、他の転職エージェントに比べて求人数が圧倒的に多くなっています。
また、リクルートエージェントは求人全体の約80%が非公開求人となっています。
非公開求人はその名の通り一般には公開されていない求人で、企業が求人を非公開にする理由には次のようなものがあります。
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実際に転職するかどうかはともかく、あなたが今より自分らしく働けるようになることを願っています。