今回、転職活動の体験談を寄せて頂いたのは、うつ病をきっかけにシステムエンジニアから転職することになった20代男性のI.Kさん。
連日深夜にまで及ぶ残業からうつ病となり、実家へ戻った後に転職活動を始めるものの、思うように転職先が決まらずに悩み続けたI.Kさん。
この記事では、うつ病になったシステムエンジニアのI.Kさんが、転職成功のためにやったことを紹介しています。
I.Kさんと同じように、うつ病などによって今の職場で働き続けることが難しくなったシステムエンジニアの方は、ぜひこの記事を読んでみて下さい。
転職者情報
- 名前:I.Kさん
- 年齢:20代後半
- 性別:男性
- 家族構成:独身
- 転職活動のタイミング:退職後
- 転職方法:ハローワーク、転職サイト
- 転職決定までの応募社数:10社
- 転職活動期間:半年
- 転職の悩み:転職先が決まらない
- 転職前の勤務地:東京
- 転職後の勤務地:長野
- 転職前の職業:システムエンジニア
- 転職後の職業:販売職(眼鏡店)
うつ病で転職した20代システムエンジニアの転職前後の仕事内容
転職前は都内でシステムエンジニアとして働いていました。
大学卒業が決まり、卒業した大学の学生生活課で働いてから、企業のシステムエンジニアの内定をいただきました。
企業の職員が使う画面の作成や、関係する会社へ出張してシステムの故障点検などを行っていました。
転職後は地元の眼鏡店の販売員をしています。
眼鏡の販売はもちろん、眼鏡の補修、視力測定や、補聴器の販売なども行っています。
他店舗への応援にもかけつけています。
うつ病で転職した20代システムエンジニアが転職を考えたきっかけ
システムエンジニアとして働く毎日は、多忙でしたがとても充実していました。
最初に異変を感じたのは、体調面です。
毎朝満員電車に乗り、1時間半かけて職場まで通勤していました。
帰りは終電間際になることも多く、家に帰ることができるのは日付が変わったころでした。
家に帰ってからはゆっくり休みたかったのですが、仕事の連絡がかかってきます。
「相手もこんな時間に仕事をしているんだ。困って自分に助けを求めているんだ」
そう思うと時間を気にせず仕事をするしかありませんでした。
そんな生活を続けていたので、精神的にも疲労してしまい、朝になり体が動かないや一日中マイナスなことを考える日が増えていきました。
病院でうつ病と診断された後も仕事を続けていましたが、心身ともに限界を感じ退職しました。
実家へ帰りましたが、家にずっといるわけにもいかず、転職活動を始めました。
うつ病で転職した20代システムエンジニアが選択した転職方法
うつ病と診断されていたので、失業保険がもらえます。
失業保険の申請等でハローワークへ通うことがあったので、必然的に求人探しにはハローワークを利用しました。
それ以外にも、気軽にネットで仕事を探すことはできるのですが、「うつ病の人を雇ってくれる場所なんてあるのだろうか」と思い、ハローワークを利用した、というのもあります。
体を動かすのもつらい日はありましたが、せめて少しでもお金を得たいと思い、頑張ってハローワークに通っていました。
うつ病で転職した20代システムエンジニアが転職活動で悩んだ事
僕は関東の大学へ進学したのを機に、実家を離れました。
実家は田舎にあります。
僕は以前交通事故に遭い、その後遺症で運転免許を取ることができませんでした。
最近やっと病院で、「そろそろ運転しても大丈夫でしょう」と言われ、ようやくとることができましたが、転職活動中はとることができませんでした。
田舎なので、運転免許はほとんど必須といっても過言ではありません。
また、地元であるがゆえに、どの高校を卒業したのかという点が大きく影響します。
大学のエンジニアの募集を見てすぐに応募し、面接までいきました。
最終面接まで通り、最後に集団面接を行いました。
最終面接は僕ともう一人だったのですが、もう一人はその大学卒業で、高校もトップクラスの高校でした。
結果、その方が採用され、学歴について考えさせられました。
そして一番感じたのは、どの人事担当者も「うつ病」について深くまで聞いてくることです。
本当は踏み込まれたくないうつ病の事ですが「なぜうつ病になったのか」「最近の体調は」という事にはじまり、時には心無い一言をかけられることもありました。
うつ病を、気が狂った人がかかるものだと思っている人がまだ存在することにも、驚きました。
このように、面接をする中でますます自信を無くし、面接が終わると数日間は体調を崩して動けなくなってしまいました。
うつ病で転職した20代システムエンジニアが転職成功のためにやった事
転職先が決まらない状況を変えようと、まずは運転免許を取るために教習所へ通いました。
通いながらも仕事を探すためにハローワークに通い、面接を受けました。
面接では、自分のことを素直に話すことにしました。
自信をなくし、自分はもう働けないのだと半分諦めかけていましたが、諦めずに頑張りました。
僕は、人と話すのは得意な方です。
自分に自信がないからと言って、人と話すことすら避けてしまっていました。
面接において、自分のこういうところを見てください、とはっきり伝えられないのは大きな痛手になります。
確かに僕はうつ病ですし、きっと仕事をしているうちに体調を崩して迷惑をかけることもあるかもしれません。
ですが、僕には人と接する、人と話す、そしてシステムエンジニアとして働いていた時の技術もある。
その部分をしっかりと伝えられるよう、話すことをしっかりまとめたり、自分の強みを考えたりしました。
ですが、体調が悪いときにはどうしても億劫になったり、自分の嫌な面ばかり見えてきてしまいます。
そうならないためにも、朝は早く起きて、働いている家族の代わりに家事を行って、夜は早く寝る。
当たり前のことですが、規則正しい生活を送るよう心掛けました。
そうすれば自然と心身ともに落ち着いてきますし、僕がまずしなければならないのは自分の体調を治すことだと思い、意識して行っていました。
うつ病から転職を考えている20代のシステムエンジニアへアドバイス
僕はうつ病です。
まだ治ったとはいえず、仕事をしていてもしんどくなったり、暗い気持ちになることは多いです。
私と同じように、システムエンジニアをやりながらうつ病やその他の病気を患いながら精神的に追い詰められている人も多と思います。
普通の人が転職活動をする時にも、自信を無くしたりうまくいかなくて悩むこともあるはずですが、うつ病の状態で転職活動をする人は悩む事も余計に多いくなるはずです。
でも、そんなあなたの頑張りを評価してくれる人は必ずいます。
僕と同じようにうつ病の人は、まずはしっかりと休んでください。
そうしないと、面接は受からないし体は疲れるし、悪循環です。
体を壊しては元も子もありません、体を大切に、それから転職活動に励んでください。
まとめ
I.Kさん、転職体験談を寄せて頂きありがとうございました。
I.Kさんと同じように、うつ病などによって今の職場で働き続けることが難しくなったシステムエンジニアの方もいるかもしれません。
I.Kさんも言われているように、うつ病の人はまずは自分の体調をしっかりと整えた上で、転職活動を進めていくことが大切になります。
しかし、転職活動には求人探しや面接対策などやるべき事が多くあり、うつ病の人が転職活動をする時には転職活動自体が大きな負担となります。
そのため、転職活動の負担を少しでも軽くするため、転職エージェントを利用しながら転職活動を進めてみて下さい。
転職エージェントは、転職者のあなたと企業の間に入って、転職活動のサポートをしてくれる転職サービスになります。
転職エージェントの具体的な転職サポートには、次のようなものがあります。
転職エージェントの転職サポート |
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また、自分一人で転職活動をする時に難しい給与交渉や面接の日程調整をしてくれるだけでなく、転職先の職場の雰囲気や人間関係、実際の仕事内容も転職前に教えてもらえるため、転職前後のギャップを小さくすることができます。
全国には約18,000もの転職エージェントがありますが、うつ病になったシステムエンジニアの人におすすめの転職エージェントはリクルートエージェントになります。
リクルートエージェントは転職でお世話になった人も多い「リクナビNEXT」や「タウンワーク」を運営するリクルートグループが運営する安心の転職エージェントになります。
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転職エージェントをうまく活用しながら、あなたが今より自分らしく働けるようになることを願っています。