自分がやっている仕事内容に疑問を持ったことをきっかけに、転職することを決意したT.Kさん。
この記事では、塾講師の20代男性T.Kさんが、自分が納得できる仕事内容を求めて転職した時の体験について紹介しています。
現在、自分の仕事内容に疑問を持ちながら働いている人は、ぜひこの記事を読んでみて下さい。
インタビュー者の情報
- 氏名:T.Kさん
- 性別:男性
- 年齢:27歳
- 家族構成:独身
- 転職活動のタイミング:在職中
- 転職方法:転職サイト、転職エージェント
- 転職決定までの応募社数:7社
- 転職活動期間:2ヶ月
- 転職中の悩み:仕事内容
- 転職前の勤務地:東京
- 転職後の勤務地:千葉
- 転職前の職業:塾講師
- 転職後の職業:学校事務
塾講師の20代男性の転職前後の仕事内容
転職前は、大手個別指導塾で塾講師の仕事をしていました。
主な仕事はマネージャー業務で、次のような業務を行っていました。
- 生徒への授業
- 入塾検討者に対してのセールス
- 保護者との連絡
- アルバイト講師のマネジメント
入塾検討者に対しては電話でアポイントを取り、パンフレットを使って面談をしていました。
また、定期的に保護者へ電話をして生徒の様子を伝えるなど、勉強や入試についての相談も受けていました。
転職後は教育に携わりたい気持ちは持っていたので、専門学校で学校事務を行なっています。
学生情報の管理や定期試験の運営など、以前のように生徒に直接教えることはなくなりましたが、影から生徒をサポートできる今の仕事に大きなやりがいを感じています。
塾講師の20代男性が転職を考えたきっかけ
塾講師の仕事をしていて一番辛かったのが、自分の仕事が生徒の役に立っていることに確信を持てなかったことです。
多くの進学塾は一流高校・大学の合格者を出すことが塾の実績となるため、偏差値の高い学校へ進学を進めることになります。
特に私が働いてた塾は生徒の希望というより、まずは偏差値ありきで生徒に受験する高校を選ばせる雰囲気がありました。
私自身が世間では一流高校・大学と呼ばれる学校を卒業しましたが、いい高校や大学を卒業したからといって、その後の人生がうまくいかないことを嫌というほど体験していきました。
そのため、進学校に入学させることをひたすらサポートする塾講師の仕事が、本当に生徒のためになっているのか、常に疑問を感じながら働いていました。
現在も根強い学歴社会が存在し、塾の役割を突き詰めると、生徒を希望校に入学させることだと頭では分かっているつもりです。
しかし、その中でも仕事として営業の数字を追わなければならず、生徒に対しては危機感を煽るように話をしたり、保護者に授業を増やすように伝えるなど、様々なセールスを行う時には辛い気持ちになりました。
特に、中学3年生には高校に入学後も塾を継続するように夏休み頃からアプローチをするため、その営業活動がとても苦しくなりました。
入試目的で入塾している生徒がほとんどなので、受講生全体の30%を高校まで継続させるという目標は非常に厳しく、ほとんど達成することができませんでした。
上司による継続目標を達成できないことへのプレッシャーも次第に強くなり、かなり強い口調で詰め寄られることも大きなストレスになりました。
- 「なんで数字をとれないんだ?」
- 「相手の事情を考えずに、とにかく継続させることだけを考えろ!」
- 「目標を達成できなければ、給料は半額だ!」
仕事なので結果を出すことはもちろん大切ですが、自分のやっている仕事が生徒自身のためになっているとどうしても思うことができず、精神的に仕事を続けることが難しくなったことから、転職することを決意しました。
塾講師の20代男性が転職を決意した後にやった事
転職を決意した後は、すぐに退職することを上司に伝えました。
退職理由としては「起業する知り合いに誘われたから挑戦したい」と前向きな理由を伝えたので、すんなりと受け入れてもらうことができました。
もちろん、起業する友人に誘われたというのは表向きの退職理由であり、本当は塾講師の仕事を続けていくことが辛いことでした。
正直、嘘をついて退職することに気は引けましたが、人手不足から退職する時に強い引き止めを受けることを退職した先輩の姿を見て知っていたので、事前に引き止めを受けない対策をしました。
私と同じように、転職する時に「建前の退職理由」を伝えることに後ろめたさを感じる人もいると思いますが、「自分を守る嘘は必要」と自分に言い聞かせることも大切だと思います。
退職することが実際に決まると、この職場で働かなければいけない期間も残りわずかと思えるようになり、精神的には本当に楽になりました。
また、退職することが決まると、営業成績のことで上司からプレッシャーを受けることもなくなったので、残りの在職期間を自分のペースで働くことができました。
塾講師の20代男性が利用した転職方法
在職期間中にある程度自由な時間が持てるようになったので、在職中から転職活動を始めました。
転職活動は自分のペースで求人を探したかったので、転職サイトを利用して求人を探していきました。
ハローワークは職安に行くことが面倒で、あまりいい求人はないと聞いていたので、1度も利用しませんでした。
本当に生徒のためになっているのか自身が持てなかった塾講師の仕事ですが、教育関係の仕事関わりたい気持ちはあったので、気になる求人があれば積極的に応募していきました。
休日を利用して面接を受けましたが、書類選考は通過するものの、面接で落とされることが続きました。
次第に自分に対する自信がなくなり、このままずっと転職先が決まらないような不安を感じるようになったので、面接対策を受けるために転職エージェントを利用しました。
模擬面接をしてもらい、一方的に自分をアピールしていたことから面接で思うような結果が得られないことが分かりました。
そのため、その後の面接では相手の面接官が何を求めているのかを意識しながら面接に臨むようになり、模擬面接を行なってから受けた2社目の会社から内定をもらうことができました。
自分の仕事内容に疑問を持っている20代男性へアドバイス
自分の仕事内容に疑問を持ちながら働いている人は、まず勇気を出して転職活動を始めてみて下さい。
転職活動をすること自体は、誰にも迷惑をかけません。
どのような求人があるのかチェックするだけで、自分の視野が驚くほど広がり、様々なプラスの効果があります。
- 自分の会社を客観的に見られるようになる
- 自分の会社以外に様々な会社がある「当たり前の事」に気づく
- 転職できることを知ることで精神的に楽になる
私は転職後に年収が30万円程下がりましたが、生徒の力になっていると感じられる今の仕事に転職して本当に良かったと思います。
もちろんお金も大切ですが、1日の中で多くの時間を過ごすことになる仕事です。
1年後、3年後、5年後の自分の姿を想像して、自分が満足して働いている姿が想像できる仕事を探してみて下さい。
まとめ
T.Kさんが言われているように、1日の中で多くの時間を過ごすことになる仕事のため、将来の自分が少しでも納得・満足できる仕事をすることが大切になります。
転職することが全て正しい選択ではありませんが、今の状況が続いた1年後、3年後の自分の姿を想像しながら、これからの行動を考えてみて下さい。
転職活動は自分1人ですることもできますが、T.Kさんのように面接をはじめとした自分だけでは対策することが難しいことも少なくありません。
これから転職活動を始める人や、既に転職活動を始めたものの、思うように転職活動が進まない人は、T.Kさんも活用した転職エージェントを利用しながら転職活動を進めてみて下さい。
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転職エージェントの具体的な転職サポートには、次のようなものがあります。
転職エージェントの転職サポート |
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また、自分一人で転職活動をする時に難しい給与交渉や面接の日程調整をしてくれるだけでなく、転職先の職場の雰囲気や人間関係といった「リアルな転職先」を転職前に教えてくれるため、転職前後のギャップによる転職の後悔や失敗を防ぐことができます。
今の仕事内容に疑問を持っている人におすすめの転職エージェントはリクルートエージェントになります。
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今の仕事内容に疑問を持っている人がリクルートエージェントを利用することで、豊富な求人の中からライバルの少ない好条件の求人を紹介してもらうことができます。
実際に転職するかどうかはともかく、あなたが今より自分らしく働けるようになることを願っています。