今回インタビューさせて頂いたのは、執筆・校正として働かれていた20代女性のM.Nさん。
自分のやっている仕事内容について悩み、今の仕事を続けた将来の自分の姿を想像した事をきっかけに転職を決意したM.Nさん。
この記事では、執筆・校正のM.Nさんが、自分のやりたい仕事を求めて転職した時の体験について紹介しています。
現在、自分のやっている仕事内容に疑問を持っている人は、ぜひこの記事を読んでみて下さい。
インタビュー者の情報
- 氏名:M.Nさん
- 性別:女性
- 家族構成:独身
- 年齢:24歳
- 職種:執筆・校正
- 当時の悩み:仕事内容が合わない
- 転職方法:転職サイト(リクルートスタッフィング)
執筆・校正の20代女性がやっている現在の仕事内容
現在の私は大手電機メーカーで執筆・校正の派遣社員として働いています。
執筆・校正の仕事内容は、家電製品の取扱説明書を作ることです。
製品の仕様について開発者と打ち合わせを重ねながら、取扱説明書を執筆、校正します。
日本語の執筆が終わると、それを翻訳会社に依頼し、今度は海外向けの製品に付属する取扱説明書の作成に取り掛かります。
翻訳会社から翻訳が納品されたあとは、ひたすら校正の日々。
誤植や誤記がないか、何度も何度もチェックを繰り返します。
まだ市場に出る前の製品の開発現場に深く関われることができるので、派遣社員とはいえ非常にやりがいがあります。
また、大手メーカーなので、忙しい時期は残業が続く場合もありますが、基本的に無理な勤務体制を強いられることはなく、毎日の勤務が安定しています。
執筆・校正の20代女性が転職前に苦しんだ仕事とは?
私は4年生大学を卒業してすぐに、地方の農協へ就職しました。
就職先が決まったときに親からは「あなたには向いてないと思う」と言われました。
ちょうど就職氷河期で、何社も落ちてやっと決まった就職先だったので、就職活動を終わらせたい気持ちもあり、業務内容を深く調べることもなく親の意見を無視してそのまま入社することにしました。
新人研修はひたすら簿記の勉強でした。
入社1年目の女性職員は、全員が貯金の窓口業務です。
金融関係なので当たり前ですが、「この場合はこうする」という型にはまった作業ばかりで、私には向いていませんでした。
組織体制が古いのか、大卒で入社1年目の自分と、高卒で入社10年目の先輩が同じ給料でした。
そのことを先輩に愚痴られましたが、愚痴りたくなるのも当たり前です。
同期は地元出身の人が多く、地方出身者は少数派でした。
また、営農部門に行きたかったのですが、営農部門はほぼ男性職員ばかりで、女性が営農部門へ移動するのは滅多にないと教えられた時に、このまま仕事を続けるかどうか悩み始めました。
執筆・校正の20代女性が転職を決意したきっかけ
農協を含めて、大企業に就職すると一般職か総合職かを選べるため、入社後にどの部署に配属されて何をするのかは入社してみないと分かりません。
例えその会社が好きでも、社内には営業、経理、総務、企画など色々な部署があり、自分に合う部署に配属されるとは限りません。
このまま自分がやりがいを感じない今の仕事を10年、20年と続けていくことがどうしても想像できず、自分がずっと興味を持っていた「執筆」の仕事へ転職することを決意しました。
働き方として、派遣社員は雇用形態では不安定になりますが、人材募集の時点で仕事内容が明示されていることが多く、転職後に思っていた仕事と違うという問題も起きにくいと考え、派遣社員でとして働くことを決めました。
派遣社員の場合、どうしても職場と合わない時は、派遣会社と相談して派遣先を変更することも可能です。
福利厚生や退職金を重視するなら正社員にとどまる方がいいですが、そのために合わない職場に毎日通い続けるよりは、多少の条件は悪くても毎日楽しく働けるほうが精神衛生上いいと思います。
ちなみに、派遣社員は年に何度か面談で自己アピールする場があり、認められれば時給を上げてもらったり、正社員になれる可能性もあります。
執筆・校正の20代女性が転職を決意した後にやった事
転職することを早めに伝えた方がいいと思い、入社10か月頃に3月末で退職したいと上司に退職の意を伝えました。
退職の3か月前に上司に伝えたこともあり、引き継ぎ期間を十分確保することができ、円満退職できました。
その時はまだ転職先が決まっていませんでしたが、退職を決めてすぐに2つの派遣会社に登録し、自分でも転職先をインターネットで探し続けました。
派遣会社に登録すると、こんな派遣先がありますがいかがですか、と電話で連絡があります。
その中で勤務地や勤務条件などを聞いて気に入ったものがあれば派遣会社の方と一緒にその職場に足を運び、派遣元の方と3人で面談しました。
新卒で就職活動をしている時は集団で企業説明を聞いたりすることはありますが、実際の職場の様子を見たり体験することはありませんでした。
派遣の場合は事前に職場の雰囲気を見て確かめることができ、採用された場合はどんな仕事をするのかなど、細かく説明を聞くことができます。
そのおかげで、(必ずしもそうとは限りませんが)派遣で採用された場合は「転職したけど思った職種に就けなかった」ということはあまりないのではないかと思います。
執筆・校正の20代女性で同じ悩みを抱えている人へアドバイス
働くうえで何を重要視するかを決めることが大事だと思います。
例えば、雇用形態、給料、福利厚生、通勤時間、企業理念、業務内容、職場の雰囲気、自分のライフスタイルに合っているか、などなど。
全部満足できればベストですが、実際はなかなかそうはいかないと思います。
ちなみに私は以前、夫が社長で妻が副社長という家族経営の中小企業でアルバイトをしたことがあります。
事業内容が好きでバイトに行ったものの、スタッフの人数が少ないため社員もバイトも何でも屋のような状態で、残業で終電を逃すこともありました。
改善を訴えても、副社長のワンマン経営で全員いいなりになっていました。
いくら希望の職種でも、その後その会社で社員になりたいとは思いませんでした。
その経験も踏まえ、「大手企業」「事前に職務内容が把握できる」「執筆の仕事」の3点が私の転職先を決める条件でした。
その結果、大手電機メーカーに派遣社員として転職しましたが、転職後15年たった今もその職場で働き続けています。
転職当初の雇用形態は派遣社員ですが、育児休暇を2回頂くことができました。
現在は自分のライフスタイルに合わせて雇用形態をフリーランスに変更し、育児をしつつ同じ職場に勤務しています。
自分が何を重要視するか、色々な経験をもとに考えてみると、転職先を決めやすくなると思います。
まとめ
M.Nさん、インタビューにお付き合い頂きありがとうございます。
現在、M.Nさんと同じように自分の仕事内容に疑問を持って働いている人もいるかもしれません。
M.Nさんが言われていたように、自分が働く上で大切にしたいものを明確にすることで、自分が希望する働き方を手に入れることができます。
転職することが全て正しい選択ではありませんが、今の状況が続いた1年後、3年後の自分の姿を想像しながら、これからの行動を考えてみて下さい。
M.Nさんのように、自分の働き方を優先する人は、柔軟な働き方が可能な派遣社員として働く方法もあります。
派遣社員として働くメリットには、次のようなものがあります。
派遣会社を利用するメリット |
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おすすめの派遣会社はM.Nさんも利用していたリクルートスタッフィングになります。
リクルートスタッフィングは転職サイトの「リクナビ」や「タウンワーク」でおなじみの、リクルートグループが運営する派遣会社になります。
リクルートスタッフィングは経営の安定性や法令の遵守、派遣先でのトラブル予防など、様々な基準をクリアした事業者だけに与えられる「優良派遣事業者」として厚生労働省が委託した審査認定機関からも認定されており、安心して利用できる派遣会社になります。
リクルートスタッフィングが紹介する求人には大手企業の求人も含めて、非公開求人が数多くあります。
非公開求人はその名の通り一般には公開されていない求人で、企業が求人を非公開にする理由には次のようなものがあります。
- 急な退職者など、すぐに人材が必要な場合
- 専門的なスキルや経験など、ピンポイントの人材が欲しい場合
- 大量の応募者による採用手続きの手間を避けたい場合
- 在籍している従業員より募集者の給与が高い場合
- 他企業に採用活動を知られたくない場合
非公開で求人を募集することでピンポイントの人材募集や採用活動の効率化など、企業側には様々なメリットがあるため、非公開求人には条件のいい求人も数多く存在します。
さらに、非公開求人はリクルートスタッフィングに登録しなければ見ることができないため、誰もが見られる公開求人と比べてライバルの少ない求人の中から、自分に合った求人を紹介してもうらことができます。
リクルートスタッフィングを利用することで、豊富な求人の中から自分に合ったライバルの少ない好条件の求人を紹介してもらうことができます。
実際に転職するかどうかはともかく、あなたが今より自分らしく働けるようになることを願っています。