転職体験談を寄せて頂いたのは、2人のお子さんを育てながら中学校教師として働かれている30代シングルマザー女性のD.Aさん。
2つの部活動掛け持ちや深夜までの残業など、シングルマザーとして働きにくい職場環境から転職を決意したD.Aさん。
この記事ではシングルマザーの女性教師D.Aさんが転職前に苦しんだ時の様子から転職したことで手に入れた生活について紹介しています。
D.Aさんのように職場環境の苦しみから転職を考えている女性は、ぜひこの記事を読んでみて下さい。

- 年齢:36歳
- 家族構成:シングルマザー(子供2人)
- 転職理由:職場環境
- 転職活動のタイミング:在職中
- 転職方法:知人の紹介
- 転職決定までの応募社数:3社
- 転職活動期間:2ヶ月
- 転職前の職業:中学校教師(公立)
- 転職後の職業:中学校教師(市立)
- 転職前の勤務地:長野
- 転職後の勤務地:埼玉
シングルマザーの30代女性教師が苦しんだ職場環境

転職前は公立中学校で英語教師をしていました。
学校の教師は給料が安定している反面、公立の場合は残業や休日出勤が多く、シングルマザーの私は子供と過ごす時間が取れないことに悩んでいました。
中学校では英語の授業以外に生徒会とバスケ部の顧問を掛け持ちしていたので授業の準備や顧問としての仕事が多く、毎日のように深夜まで残業していました。
生徒会は学校運営に関わる委員会なので昼休みや放課後に生徒会を開いて話し合うことになるため平日の時間を多く取られました。
また、バスケ部は平日の練習に加えて土曜日も早朝から夕方まで練習があり、日曜日も試合を行うことが多くありました。
試合の時は丸1日試合会場にいる必要があるので1ヶ月ほとんど休みがないことも度々ありました。
本来、顧問は私だけではないので休むこともできましたが、シングルマザーを理由に中途半端に仕事に取り組んでいると思われたくないという意地もあり、休みをもらうことを遠慮していました。
シングルマザーの30代女性教師が転職を考えたきっかけ

意地を張りながらなんとか教師の仕事をしていましたが、ある時小学生の下の息子が急な高熱を出したことから学校へ迎えに行くことになりました。
私自身は授業がなかったので仕事を抜けさせてもらい、息子を迎えに行き家へ送り届けてから学校へ戻りました。
学校へ戻ると男性上司(同じバスケ部の顧問)は私が学校から抜けたことを知らなかったらしく「だからシングルマザーはダメなんだよ」という嫌味を言われました。
今になって冷静に考えると完全なパワハラだと思いますが、当時の私は大きなショックを受けて何も言い返すことができませんでした。
住んでいたのが地方ということも影響したのか、子供のことを理由に仕事を抜けなければならなくなると私がシングルマザーであることに注目が集まることが多々ありました。
- 私の性格が悪いから離婚したと影で言われる
- 必要以上に気の毒な目で見られる
- 新しい男性を紹介すると何度も言われる
このような嫌な経験を何度もしました。
息子が熱を出したのが金曜日で日曜日はバスケの試合があったので、嫌味を言われた上司の男性に部活を休ませてほしいとお願いすると「家庭を犠牲にしているのは皆同じなんだから」とまた嫌味を言われてしまいました。
中学生の兄は部活で日曜日もおらず私の実家は遠いため両親に頼ることもできません。
熱がある息子を1人置いていくわけにはいかなかったので直属の女性上司に相談しました。
- 子供が熱を出して私しか面倒を見られないこと
- 長男は中学1年生で1人任せるのは不安なこと
- 実家は離れていて頼れないこと
しかし、世代の違いなのか女性上司からは「それでも母親は働かなければいけない」と言われました。
先ほど言ったように私の住んでいたのが地方で多くの人が両親が孫の面倒を見ることが当たり前と考えており、女性上司からは私の両親がなぜ孫の面倒を見にこないのかと、私の両親を責めるようになりました。
私と同じく中学生の息子を持つ女性(職場で唯一の味方)に相談してみると、彼女も帰宅が遅く、ご主人も仕事が遅いので息子は彼女の両親のところに預かってもらっているということで、実家が近くになければとっくに転職していると言われました。
彼女の話を聞いて今の状態で働き続けることは難しいと感じ転職することを決意しました。
シングルマザーの30代女性教師がやった転職活動

今の職場を転職することは決意しましたが、努力して手に入れた教師という職業を簡単に諦めてしまうことはできませんでした。
ハローワークや転職サイトなど自分が思いつく限りの方法で教師の経験を生かせる求人を探していきましたが、思うような求人に出会うことができませんでした。
そんな時、何気なく退職することを伝えていた隣県の私立中学校に勤めている友人の教師から学校内で寿退社で空きが出たという話をタイミングよくもらうことができました。
その私立中学校は部活動にそこまで力をいれておらず、週末は子供と過ごすことができることに大きな魅力を感じました。
また、私の生まれ育った地元の埼玉にある学校であることや両親の実家が近くにあることも大きな安心感に繋がりました。
面接も無事に終わり、その私立の学校で採用してもらえることになり、年度が終わったと同時に公立の学校を退職しました。
シングルマザーの30代女性教師が転職して手に入れた生活

実際に働き始めるまでは分かりませんでしたが転職先の学校には私と同じシングルマザーの女性教師がおり、学校の先生方もシングルマザーに対して理解のある方が多く本当に助かりました。
シングルマザーの先生に話を聞くと子供が熱を出した時はみんなから子供を迎えに帰るように強く言われるそうです。
私と全く違う待遇を受けていて羨ましいと感じましたが、みんなからよくしてもらえるからこそ、普段は自分が率先して学校行事などに取り組んでいると言われていました。
転職後は寿退社した先生の後を引き継ぐ形で美術部の顧問になりました。
美術部では以前のバスケ部のように日曜日に試合を行うこともなく、たまに土曜日に行う写生会以外は休日出勤をすることもなくなりました。
また、公立と私立の違いなのか教育方針によるものなのか分かりませんが、学校全体の雰囲気が以前よりゆったりしており、のんびりした私の性格にも合い気持ちよく働けています。
平日の学校が終わった後や休日に子供と過ごす時間が大幅に増え、何より子供に熱がある時に遠慮せずに帰れる今の環境がとても気に入っています。
転職を考えているシングルマザーの女性へアドバイス

シングルマザーの方は仕事内容だけでなく生活のためにもある程度の給料を得なければいけない方が多くいると思います。
その点、安定的に働けて子供を養っていくだけの給料を得られる教師の仕事はシングルマザーの女性にとってありがたい仕事だと思います。
私は職場環境を理由に転職しましたが、働く学校によってこんなにも職場環境が違うのかと本当に驚きました。
私と同じように残業や人間関係などの職場環境から転職を考えているシングルマザーの女性の方は転職活動を始めてみるのもいいと思います。
もちろん、生活や子供のこともあるので仕事を続けながらの転職活動になると思いますが、思うような転職先が見つからなければ今の職場で働き続ければなんのリスクもありません。
私のように思わぬ形で転職先を紹介してもらえることもあるので、自分の信頼できる人に転職したいことを伝えておくのもおすすめです。
自分が納得できる職場が見つかるまで諦めずに転職活動を続けていって下さい。
まとめ
D.Aさん、転職体験談を寄せて頂きありがとうございました。
D.Aさんと同じように職場環境を理由に転職を考えているシングルマザーの女性の方もいると思います。
シングルマザーの女性にとって安定的に働ける教師の仕事は魅力的な仕事で、自分に合った学校に出会うことで仕事とプライベートの時間を充実したものにすることができます。
しかし、シングルマザーの女性が全てD.Aさんのように安定した教師の仕事をしているわけではなく、D.Aさんのように働き口を知人から紹介してもらえるわけではありません。
また、D.Aさんも言われているようにシングルマザーの女性は生活や子供の面から働きながら転職活動をする人が多く、仕事の忙しさから転職活動に十分な時間をかけられない人も少なくありません。
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転職することが全て正しい選択ではありませんが、今の状況が続いた1年後・3年後の自分の姿を想像しながら、これからの行動を考えてみて下さい。
実際に転職するかどうかはともかく、あなたが今より自分らしく働けるようになることを願っています。