今回、転職活動の体験談を寄せて頂いたのは、将来の不安からコールセンターの仕事を転職した20代男性のY.Gさん。
人員整理や海外勤務の話をきっかけに、自分の将来について真剣に考えた上で転職を決意したY.Gさん。
この記事では、20代のコールセンターで働くY.Gさんが、自分の将来の不安から転職した時の体験談を紹介しています。
Y.Gさんと同じように、自分の将来に不安を感じながらコールセンターの仕事をしている20代の男性は、ぜひこの記事を読んでみて下さい。
転職者情報
- 名前:Y.Gさん
- 年齢:20代後半
- 性別:男性
- 家族構成:独身
- 転職活動のタイミング:在職中
- 転職方法:独立
- 転職決定までの応募社数:3社
- 転職活動期間:1ヶ月
- 転職理由:会社の将来が不安
- 転職前の勤務地:埼玉
- 転職後の勤務地:埼玉
- 転職前の職業:コールセンター
- 転職後の職業:語学学校の経営
20代男性が転職前にやっていたコールセンターの仕事内容
前職では、IT系のコールセンターで働いていました。
具体的には、世界中からかかってくるインターネットトラブルに悩むお客様から、トラブルの問題をヒアリングする事が主な仕事です。
ヒアリングした問題をパソコンの専用ソフトにまとめて、それをエンジニアに依頼した後は、遠隔操作で問題を解決してもらう流れになっています。
お客様とエンジニアの間で問題が解決するまでやり取りを繰り返し、問題解決後にトラブルの原因についてエンジニアからレポートをもらい、お客様に分かりやすいようにレポートを提出して1つの仕事が完了するというものでした。
20代男性がコールセンターから転職する前に悩んだ事
コールセンターというのは密閉された空間で、電話をかけてくるお客様にも様々なタイプの方がいます。
頭ごなしに怒鳴りつけてくる方をはじめ人間性を否定してくる方、これでもかという程酷いことを言ってくる方など、様々なお客様がいます。
仕事のストレスも多いからか、チームのメンバーはほとんど喫煙者でした。
そのため、食事の時間以外にも喫煙タイムが設けてあり、多くの人が定期的に喫煙ルームへ行っていました。
当時、非喫煙者だった私は、みんながまとまってお喋りしながら喫煙に行く間、一人で掛かり続ける電話対応に追われることになりました。
そういったストレスが多い環境で、特に部署の女性マネージャーはストレスのあまり、社員に対して厳しい事をいう人でした。
他のメンバーは彼女と一緒に喫煙しているため、よくコミュニケーションがとれていましたが、私は彼女とあまり深く話すことができず、一人だけ怒られる事も多くありました。
こういった職場なので離職率も非常に高く、入社して1週間でいなくなった人も少なくありませんでした。
辞めた人たちが別のところで活躍している話を聞くと、「自分はこんな不安定な場所でずっと働き続けていていいのだろうか」と、とても不安な気持ちになりました。
20代男性がコールセンターから転職を決意したきっかけ
転職を決意したきっかけは色々な要素が同時に起こり、いきなり自分の将来を見直す時間ができたことです。
まず、会社で人員整理が始まり、今までの主要メンバーが、田舎に飛ばされたり、退職の勧告を受けました。
自分は運よく同じ部署に残ることになりましたが、給料は上がったものの、忙しさが今までの倍以上になりました。
その後出てきた話は、当時の会社は外資系企業だったため、部署自体も遠い海外へ移る話が持ち上がり、自分たちにも海外転勤の可能性が出てきました。
海外転勤と言えば聞こえは良いものの、今までの給料の保証はなく、現地の給料額になるとのことで、自分たちには何のメリットもありませんでした。
言語も英語がメインになるため、英語が上手く、外国人の上司とコミュニケーションが上手く取れる人間だけが昇進できる状況になります。
そして何より、当時の私は28歳になっており、「転職するなら今がギリギリの年齢だろう」という強い焦りを感じていました。
何のスキルも持たない自分が30歳を過ぎてしまうと、どこにも働く場所がなくなってしまうのではと、かなり追い詰められた気持ちになっていました。
同い年の友人達は地に足の着いた生活を送っており、管理職についていた人や結婚している友人などを見ると、より一層焦る気持ちが強くなり、自分も今の状況を何とか変えようと転職を決意しました。
20代男性がコールセンターから転職を決意した後にやった事
転職を決意した後は、自分が転職したいことを友人や知り合いなど、できるだけ多くの人に話をして、色々な人から情報収集をしました。
コールセンターの業界は結構狭いので、割と短期間で色々な情報を集めることができました。
また、転職エージェントを利用していく中で良いコンサルタントの方に出会うことができ、いい条件の求人をたくさん紹介してもらうことができました。
私が転職エージェントを利用する時には、次の3つの事に気をつけていました。
- 自分を良く見せようとしない事
- 誠実に、聞かれたことには嘘をつかずに全て話す事
- 将来像をしっかりと見据え、どういう風になりたいかイメージを持つ事
自分の失敗談としては、それまでにも結構転職を繰り返していて、その仕事に就くまでも、色々な人たちに「なぜ転職ばかりしているのですか?」と聞かれて、その時までの自分は、全てを仕事や環境のせいにしていたことがあります。
しかし、今回の転職で初めてシビアに転職に迫られる状況を経験し、今までの自分が本当に甘かったことに気づかされました。
「このままではいけない。きちんと自分の将来像を固めて、そのイメージを持ちながら転職活動しないと、また自分は転職を繰り返す」と強く感じ、初めて転職活動に没頭することができました。
不思議なことに、自分の将来像が固まると応援してくれる人も多くなり、真剣に私の話を聞いてくれる人も増えていきました。
コールセンターから転職を考えている20代男性へアドバイス
あの転職騒動から、私が最終的に選んだ道は「独立」でした。
その会社で貯めたお金を元に、語学教室を始めました。
仕事で英語を使っていた関係と、同じ会社で働いていた外国人の友人たちもネイティブスピーカーだったため、彼らは仕事を辞めて私について来てくれました。
また、コールセンターで働いていた経験が役に立ち、お客様対応や色々なトラブルも何とか乗り越えることができ、自分で売上を出せる喜びに震えることもできました。
コールセンターという仕事は、本当に特殊な仕事だと思います。
目に見えないお客様との様々な会話を通して「意見を引き出す技術」や、相手との感覚を共有できる「共感覚」も身につけることができます。
このスキルは他の仕事でなかなか身につけることができない、素晴らしい技術だと思います。
これらの技術のおかげで、たくさんのクレームを回避することができ、様々なお客様から感謝してもらえるようになりました。
今思うと、私が始めた事業もコールセンター時代に学んだスキルをフル活用しながらしている仕事です。
コールセンターでは色々な人間関係で悩むこともあると思いますが、目に見えないスキルはたくさん身についているはずです。
自分の年齢も考え、しっかりした将来像を思い描いてみて下さい。
そして、自分を飾らずに思いの丈をぶつけられる相手を見つけてみてください。
きっとそこから将来が見えてくるはずです。
まとめ
Y.Gさん、転職体験談を寄せて頂きありがとうございました。
Y.Gさんと同じように、自分の将来に不安を感じながらコールセンターの仕事をしている20代の男性もいるかもしれません。
Y.Gさんも言われているように、自分の将来像を意識することで、自分が今やるべきこともしっかりと見えてくるようになります。
Y.Gさんのように独立はしないものの、今の環境を変えるために転職を考える人もいますが、転職活動には求人探しから応募書類の作成など、やるべき事が多くあります。
特に、今のコールセンターの仕事をやりながら転職活動をする人は仕事と転職活動の両立が難しく、途中で転職活動を諦めてしまう人も少なくありません。
そのような状況を避けるためにも、転職エージェントを利用した転職活動をおすすめします。
転職エージェントは、転職者のあなたと企業の間に入って、転職活動のサポートをしてくれる転職サービスになります。
転職エージェントの具体的な転職サポートには、次のようなものがあります。
転職エージェントの転職サポート |
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これらの転職サポートを全て無料で利用することがきます。
転職エージェントを利用することで、転職希望を伝えた後は担当のキャリアアドバイザーが希望に合った求人を探してくれるため、在職中の転職活動でも無理なく求人探しを進めることができます。
また、自分一人で転職活動をする時に難しい給与交渉や面接の日程調整をしてくれるだけでなく、転職先の職場の雰囲気や人間関係、実際の仕事内容を転職前に教えてもらうことができるため、転職前後のギャップを小さくすることができます。
全国には約18,000もの転職エージェントがありますが、コールセンターで働く20代の人におすすめの転職エージェントはリクルートエージェントになります。
リクルートエージェントは転職でお世話になった人も多い「リクナビNEXT」や「タウンワーク」を運営するリクルートグループが運営する安心の転職エージェントになります。
リクルートエージェントは業界最王手の転職エージェントで、他の大手転職エージェントに比べて求人数が多くなっています。
また、リクルートエージェントは求人数が多いだけでなく、求人全体の約80%が非公開求人となっています。
非公開求人はその名の通り一般には公開されていない求人で、企業が求人を非公開にする理由には次のようなものがあります。
- 急な退職者など、すぐに人材が必要な場合
- 専門的なスキルや経験など、ピンポイントの人材が欲しい場合
- 大量の応募者による採用手続きの手間を避けたい場合
- 在籍している従業員より募集者の給与が高い場合
- 他企業に採用活動を知られたくない場合
非公開で求人を募集することでピンポイントの人材募集や採用活動の効率化など、企業側には様々なメリットがあるため、非公開求人には条件のいい求人も数多く存在します。
さらに、非公開求人はリクルートエージェントに登録しなければ見ることができないため、誰もが見られる公開求人と比べてライバルの少ない求人を紹介してもらうことができます。
コールセンターで働く20代男性がリクルートエージェントを利用することで、豊富な求人の中からライバルの少ない好条件の求人を紹介してもらうことができます。
転職することが全て正しい選択ではありませんが、今の状況が続いた1年後、3年後の自分の姿を想像しながら、これからの行動を考えてみて下さい。
実際に転職するかどうかはともかく、あなたが今より自分らしく働けるようになることを願っています。