今回、転職活動の体験談を寄せて頂いたのは、うつ病を乗り越えて転職を果たした20代女性のT.Tさん。
新卒時代に慣れない状況で責任ある仕事を任され、精神的なプレッシャーからうつ病となり、そのまま退職することになったT.Tさん。
この記事では、うつ病を乗り越えて転職を成功させた20代女性のT.Tさんが、転職成功のためにやった事を紹介しています。
T.Tさんと同じように、現在うつ病で苦しみながら、何とか転職活動を続けている20代の女性は、ぜひこの記事を読んでみて下さい。
転職者情報
- 名前:T.Tさん
- 年齢:20代前半
- 性別:女性
- 家族構成:独身
- 転職活動のタイミング:退職後
- 転職方法:ハローワーク、企業へ直接応募
- 転職決定までの応募社数:3社
- 転職活動期間:半年
- 転職活動中の悩み:転職先が決まらない
- 転職前の勤務地:福井
- 転職後の勤務地:福井
- 転職前の職業:栄養士
- 転職後の職業:製造業
うつ病を乗り越えて転職した20代女性の転職前・後の仕事内容
転職前は、栄養士として働いていました。
主な仕事内容は次のようなものです。
- 老人ホームの利用者への食事作り
- 食器洗浄おやつ作り
- 施設の栄養士と介護職員とエリアマネージャーを含めた給食会議への参加
- 献立作り
- 他社員の日勤表の管理
- 明日の献立で使用する食材の下処理
- 業者からきた冷凍食品の検品
- 厨房内の掃除
全ての業務を一人で行っていました。
転職後は食品製造業に転職しました。
- 食材を機械に入れて、スタートボタンを押す
- 機械の洗浄作業
- 食品の包装業務
- 食品の品質検査
うつ病を乗り越えて転職した20代女性が転職を考えたきっかけ
新卒で右も左も分からない新米栄養士が、いきなりその職場の現場責任者になりました。
理由は人材不足のためです。
それに加え、上記にもありましたが、一日に行う作業は山ほどありました。
新人で知識も調理技術もない私が親より年上のベテラン勢に指示を出さなければならなず、その方達からのプレッシャーや威圧がたまりませんでした。
人手不足のため、献立一日分の野菜を全て一人で切らなければなりません(規則では2人で行うことになっている)
1人で行うため、そのぶん作業に遅れが生じます。
適当に野菜を切る訳にもいかず、かといって丁寧に作業すると時間がなくなるため、自分でもどうしていいか分からず精神的に追い詰められてしまいました。
その後、心労で倒れてしまい、病院にいくと軽いうつ病になっていると診断されました。
そのまま休職状態になり、結局復職することができなかったため、退職することになりました。
うつ病を乗り越えて転職した20代女性が選択した転職方法
退職後してから1ヶ月ほどは何もやる気が起きず、転職活動をすることもできませんでした。
休養後、転職活動を始めた時は転職サイトに登録しましたが、当時は電話をとるのさえ精神的なストレスになり、途中で登録解除しました。
転職サイトはサポート体制がしっかりしていますが、自分のペースというより相手のペースで進んでいくことが多かったように感じます。
比較的自分のペースで転職活動出来たのがハローワークでした。
ハローワークというとあまりいい噂は聞きませんが、対応してくださった方がとてもいい人でした。
親身になって求人相談や履歴書の添削をして下さり、転職活動に不慣れな私にはとても助かりました。
うつ病を乗り越えて転職した20代女性が転職活動で悩んだ事
うつ病となり、ハローワーク以外には社会との関わりがなくなったことから、実際に働けるのかが不安でした。
また、私の住んでいる場所は田舎で求人数も少ないため、自分が希望するような求人が見つかるのかも不安でした。
本当は一般事務を探していましたが、いかんせん地元の求人が少なく、その会社も地元での評判があまりよくない所だったのでやめました。
自分が就きたい仕事があっても、田舎の過疎部では仕事の種類や求人数が少なく、隣町に転職しようと思いましたが、豪雪地帯のため電車や車での通勤が難しく諦めました。
また、都市部に引っ越して転職することも考えましたが、十分な引越し資金もなく、また精神的な面からも、実家から通える求人を探していました。
このように地元で仕事を探さなければならなくなり、自分が就きたいと思える求人に出会えないことに悩んでいました。
しかし、ハローワークや地元に勤める知り合いに情報収集をしてもらい、何とか自分が納得できる会社を見つけることができ、現在はその会社で働いています。
地元でまた笑顔で働ける日がくるなんて想像もしていなかったので、悩んだことも今となってはいい思い出です。
うつ病を乗り越えて転職した20代女性が転職成功のためにやった事
ハローワークで求人の検索や職員の方に少しでも気になる求人があったら、こまめに相談していました。
また、セミナーも開催されていたので、適性検査や履歴書、職務経歴書の書き方も教えていただきました。
ビジネスマナーや転職必勝法なども講義してもらい、とてもためになったと思います。
そして、ハローワーク主催の職業訓練校にも通いました。
もし一般事務の求人が出たら対応出来る技術を身につけるために、パソコンの基礎操作を学びした。
3ヶ月間みっちりワードやエクセル、パワーポイントや簿記を学習したことで、履歴書にもアピールポイントとして記入することができました。
加えて学校に通ったことで規則正しい生活も身につき、転職先でも心身ともに健康に過ごせています。
また、転職サイトも登録解除する前に履歴書や職務経歴書の添削を行ってもらいました。
ハローワークでも履歴書と職務経歴書の添削を行ってもらい、2重で客観的な目で確認していただきました。
転職活動は私にとって単なる仕事探しの場ではなく、心のリハビリでもありました。
だからこそ、転職試験を乗り切る為にも、家以外の外部との接触を切り捨てずに行っていきました。
そこを意識したおかげで、今の職場では自分らしく働けていると思います。
うつ病から思うように転職活動が進まない20代女性へアドバイス
うつ病の人は、何はともあれしっかりと休むことが大切です。
うつ病になりながら現在も仕事を続けている人もいるかもしれませんが、一度仕事を辞めることも考えてみて下さい。
仕事を続けている限り、うつ病としっかり向き合うことは難しいと思います。
私は仕事をしている時は本当に苦しかったですが、仕事を辞めて1ヶ月ほど何もしないで休んでいると、自然とまた働きたい気持ちが湧いてきました。
転職活動は自分を見つめ直すチャンスでもあります。
今まで仕事に追われ、自分と向き合えていなかった人も多いと思います。
自分もそのひとりでした。
私は前の職場があまりにも多業務で勤務時間も長いところだったので、履歴書や面接対策をしている時に、久々に自分のことを考えることができました。
そのような時間を持てたことをプラスに考えて動きました。
実際、現実は厳しく上手くいかないことはざらです。
そうなると自分自身マイナスな考えに引っ張られてしまいますが、そこに打ち勝てば内定への道は近づくのではないでしょうか。
転職活動のおかげで自分がひと回りもふた周りも成長できた気がします。
仕事が決まらないと心底焦ります。
しかし、だからといって一時の感情に惑わされないで。
長く働く会社なのですから。
皆さんの転職がより良いものになることを願っています。
まとめ
T.Tさん、転職体験談を寄せて頂きありがとうございました。
T.Tさんと同じように、現在うつ病で苦しみながら、何とか転職活動を続けている20代の女性もいるかもしれません。
T.Tさんも言われているように、うつ病になられた方は、まずは体調を回復することが先決で、その後に転職活動を進めることが大切になります。
転職活動ではT.Tさんのようにハローワークをうまく活用しながら進めることもできますが、様々な転職サポートを受けられる転職エージェントの活用もおすすめします。
転職エージェントは、転職者のあなたと企業の間に入って、転職活動のサポートをしてくれる転職サービスになります。
転職エージェントの具体的な転職サポートには、次のようなものがあります。
転職エージェントの転職サポート |
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全国には約18,000もの転職エージェントがありますが、現在うつ病で苦しみながら転職活動を続けている20代の女性におすすめの転職エージェントはマイナビエージェントになります。
マイナビエージェントは就職活動でお世話になった人も多い「マイナビ」や転職サイトの「マイナビ転職」を運営するマイナビ株式会社が運営する安心の転職エージェントになります。
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現在うつ病で苦しみながら転職活動を続けている20代の女性がマイナビエージェントを利用することで、女性キャリアアドバイザーから細やかな転職サポートを受けながら、ライバルの少ない好条件の求人を紹介してもらうことができます。
転職することが全て正しい選択ではありませんが、今の状況が続いた1年後、3年後の自分の姿を想像しながら、これからの行動を考えてみて下さい。
実際に転職するかどうかはともかく、あなたが今より自分らしく働けるようになることを願っています。