- 「もう40代だし、転職は難しいよね」
- 「40代の転職を成功させるポイントは何?」
このような疑問を持っている人はいませんか?
この記事では、40代からの転職を成功させるために必要なスキルや経験を交えながら、40代が転職を成功させるための方法を紹介しています。
次の転職を絶対に成功させたい40代の人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
40代の転職状況
40代の転職を成功させるためには、まず40代の転職状況を知ることが大切です。
下のグラフは年代別の転職回数を表したものになりますが、20代では少数派だった転職経験者も30代では転職経験者が多数派となり、40代に至っては転職経験者が6割を超えています。
2回以上転職を経験した人も合計4割以上にのぼり、4〜5回と転職を繰り返した人も1割を超えています。
40代の転職理由として会社の将来性や仕事内容、給与の不満といった労働条件や労働環境による不満が上位を占めていることに加えて、20代、30代では見られなかった「倒産、リストラ」も転職理由の上位に入ってきています。
40代転職理由 |
||
1位 | 会社の将来性が不安 | 21.4% |
2位 | ほかにやりたい仕事がある | 15.8% |
3位 | 給与に不満がある | 8.5% |
4位 | 倒産/リストラ/契約期間の満了 | 6.4% |
5位 | 残業が多い/休日が少ない | 4.8% |
6位 | U・Iターンしたい | 4.1% |
7位 | 専門知識・技術力を習得したい | 3.8% |
8位 | 会社の評価方法に不満がある | 3.4% |
9位 | 業界の先行きが不安 | 3.3% |
10位 | 幅広い経験・知識を積みたい | 2.8% |
「DODA 転職理由ランキング2018<年代別>」より引用・作成
このように、仕事や会社への不満から40代の多くが転職を経験しており、40代の転職が珍しいものではなくなっていることが分かります。
40代からの転職が難しくなる理由とは?
40代の転職が珍しいものではなくなっていることを見てきましたが、20代、30代に比べて40代の転職が難しくなることが言われています。
40代の転職が難しくなる理由には、どのようなものがあるのでしょうか?
企業の採用リスクが高くなる
40代の転職が難しくなる理由として、企業の採用リスクがあります。
下の表は年代別の平均年収を表したものになりますが、20代や30代に比べて40代の平均年収が大きく上昇していることが分かります。
平均年収分布を見ると、
30代の平均年収分布を見ると、300万円〜400万円未満が最も大きな割合を占めているのに対して、40代は400万円〜500万円未満が最も大きな割合を占めています。
30代 平均年収分布
40代 平均年収分布
また、30代では1.6%しかいなかった1,000万円以上の割合が、40代では5.6%もいることも分かります。
採用後、思っていた人材と違っていた場合でも、企業はよほどの理由がなければ社員を解雇することができません。20代や30代に比べて高い人件費を毎月払い続けなければいけないコスト面による採用リスクから、40代の転職が難しくなることがあります。
過去の経歴や実績によるプライド
40代の人は、20代、30代にはない過去の経歴や仕事の実績があります。
- 昔は大企業で働いていた
- 年収が〇〇〇万円だった
- 〇〇の仕事に関わり、〇〇に表彰された
- 部下が〇〇人いた
- 〇〇さんと人脈がある
過去の経歴や実際にこだわるあまり、面接時に採用担当者から「過去の実績に囚われている人」「プライドの高い人」などと思われることで、転職活動が思うように進まないことがあります。
過去にどんな仕事をしてきたのかはもちろん大切なことですが、採用する企業は「これから当社でどんな働きをしてくれるのか」が一番の関心事になります。
過去の棋歴や実績によるプライドが原因で、40代の転職が難しくなることがあります。
年収ダウンを恐れる
先ほど企業の採用リスクで見たように、40代は20代、30代に比べて年収が高くなっています。
転職時の初任給が低い場合でも、仕事の働きによって昇級する可能性は十分にありますが、転職による年収ダウンを恐れることから、転職活動が思うように進まないことがあります。
転職時の初任給や年収額にこだわるあまり、40代の転職が難しくなることがあります。
40代の転職で必ず避けなければいけない状況とは?
40代の転職が難しくなる理由には企業側の問題だけでなく、転職者自身の気持ちが大きく影響していることを見てきました。
このような理由を頭に入れつつ、40代の転職では次の2つの状況を絶対に避けるようにして下さい。
- 勢いで退職+転職先が決まらない
- 転職後に短期間で再転職
勢いで退職+転職先が決まらない
20代や30代の転職と違い、40代の転職は1回の転職の重みが違います。
1〜3ヶ月間の転職活動では、平均して約55万円の費用がかかるとされています。
あくまで平均額となるため、半数以上の人がもっと少ない額となっていますが、逆に転職活動中に100万円以上掛かっている人も10%以上います。
転職活動中の経済的な負担は40代の転職者にとって、老後を含めた将来設計にも大きな影響を及ぼします。
「勢いで転職したものの転職先が決まらず、退職前にあった貯金も底を尽きた。年収900万円だったのに、時給900円のバイトで生活費を繋いでいる」
このようなことが実際に起こっています。
40代の転職では転職先が決まらないリスクを考え、勢いで転職する状況は避けなければいけません。
転職後、短期間で再転職
転職先は無事に決まったものの、転職前のイメージと違うことから、短期間のうちに転職を繰り返してしまうことがあります。
同じ短期間で転職を繰り返す事でも、20代と40代では大きく状況が異なります。
20代の人が短期間で転職を繰り返す場合、自分のやりたいことを探していく中での転職や若さから我慢できなかったなど、ある程度年齢によって許されることもあります。
しかし、40代が短期間のうちに転職を繰り返した場合、転職活動では大きな悪影響が出てきます。
- 40代なのに、ちゃんと計画して転職をしなかったのかな?
- 40代なのに、辛いことがあるとすぐに辞めちゃうのかな?
- 40代だから、プライドが高くて周りとうまく合わせられなかったのかな?
40代で短期間のうちに転職を繰り返すことで、ただでさえ難しい転職が、さらに難しくなってしまうことになります。
転職後、短期間で転職を繰り返さないためにも、40代の人は転職前に「今の自分は本当に転職をする必要があるのか?」「転職ではなく、今の会社で問題を解決できないのか?」を自問自答するようにして下さい。
40代の転職を成功させる5つのポイント
40代の転職で避けなければいけない2つの状況を見てきました。
このような状況を避けるためにも、40代の人は次の5つのポイントを意識しながら転職活動を進めるようにして下さい。
年齢を理由にしない
周囲からは40代という目で見られ、転職市場でも転職しづらい状況にある40代ですが、自分自身は40代という年齢を理由に、転職を諦めてはいけません。
年齢に関係なく、企業から求められている人は必ずいます。
求められる人材は、元大企業といった華やかな経歴がある人や、仕事ができる人だけではありません。
20代や30代の人が多い職場では、40代の人が入ることで職場に落ち着きが出て、40代の人を中心に職場がまとまることもあります。
このような影響を職場に及ぼす人は、今までの仕事の実績ではなく、面接の時に感じたその人の雰囲気や人間性、年齢からくる落ち着きなど「40代のあなた」でしかアピールできないものになります。
採用するかどうかの最終判断は「この人と、これから一緒に長い間働きたいか?」という1点になります。
「40代だから転職できない」と考えるのではなく、「40代の自分だから、企業に貢献できること」を考えることで、転職結果も大きく変わります。
人脈の活用
40代の人は、20代、30代の人にはない、仕事で出会った幅広い人脈を持っている人もいます。
貸しを作るように感じることで避ける人もいますが、人脈を通して転職先を紹介してもらうこともできます。
転職先を紹介してもらう場合、紹介者から会社の様子を聞くこともできるため、転職前後に感じるギャップを小さくすることもできます。
また、面接の省略やいきなり社長面接を受けられるなど、採用の確率も高く、紹介による転職には大きなメリットがあります。
あなたが今まで働いてきた中で、築き上げてきた人脈です。
自分らしく働ける環境を手に入れるためには、活用できるものはしっかりと活用していきましょう。
ただし、紹介による転職は紹介者との関係から、転職後にもう一度転職することが難しい点や、労働条件が曖昧なまま転職することによるトラブルも考えられます。
40代の人は紹介による転職のデメリットも理解した上で、培ってきた人脈を最大限活用するようにして下さい。
最初は年収が下がる覚悟を
先ほど40代の転職が難しくなる理由で見てように、現在の年収や役職、今まで働いてきたプライドなどから、転職により年収が下がることに強い抵抗を感じる40代の人もいます。
年収にこだわるあまり、自分のことだけを優先し、会社に合わせられないと思われてしまい、採用予定の人が不採用になるケースもあります。
入社時は低い年収も、翌年にはあなたの働きをみて、年収が上がるケースも多くあります。
転職時の年収にこだわらず、転職後2年目、3年目の状況まで考えることで、転職先の幅を広げることができます。
自分の市場価値を知る
現在の会社では高い評価も、会社を出れば肩書きや役職ではなく「あなたに何ができるのか」を問われます。
いくら今までの華やかな経歴をアピールしても「自分が会社に入ることで、どんなメリットがあるのか」を相手の企業に伝えられなければ、採用されることはありません。
冒頭で見たように、20代や30代に比べて40代は年収も高く、企業にとって採用すること自体に大きなリスクがあります。
そのリスクを冒してでも「一緒に働きたいと思ってもらえるもの=自分の市場価値」を知った上で、相手企業にアピールすることが大切になります。
在職中から転職活動を進める
40代の転職で避けなければいけない状況で見たように、40代の転職は「リスクの最小化」が大切になります。
先ほど紹介した4つのポイント「年齢を理由にしない」「人脈の活用」「最初は年収が下がる覚悟を」「自分の市場価値を知る」も、退職後に転職先が決まらず、追い詰められた状態では何の役にも立ちません。
「転職先を一刻も早く決めること」だけを考え、転職条件の妥協などにより転職を後悔する可能性も高くなります。
このような事態を避けるためにも、在職中から転職活動を進めることが大切になります。
在職中に転職活動を進めることで、たとえ転職先が思うように決まらない時でも、生活の心配をする必要はありません。
また、在職中の転職活動をしていく中で、気持ちも日々変化していきます。
転職を思い直し、転職活動を途中で止める人もいます。
そのような時も、在職中の転職活動ならば、何の問題もなく元の仕事に生活に戻ることができます。
転職活動を始めたからといって、必ず転職をする必要はありません。
途中で転職を止めることも、転職活動の1つです。
しかし、在職中の転職活動は仕事から疲れて家に帰った後の求人探しや休日に応募書類の作成など、仕事との両立が大きな負担になります。
最初はやる気に満ちていた転職したい気持ちも、転職活動の大変さから、途中で転職活動を諦めてしまう人もいます。
「転職活動を途中で止めた人」と「転職活動を途中で諦めた人」は、似ているようで全く違います。
自分で転職活動を止めた人は、自分で納得した上で活動を止めているため、現在の職場でも満足して働くことができます。
しかし、転職活動を途中で諦めた人は、必ず近いうちに転職したい気持ちが大きくなります。
- 転職したい
- 転職活動を始める
- 転職活動が大変で途中で諦める
- 仕事の不満が溜まる
1から4を繰り返していくうちに、気づいた時には1年が経っていることも珍しくありません。
このように、貴重な時間を無駄にしないためにも、在職中の転職活動には転職エージェントを利用した転職活動をおすすめします。
転職エージェントは、転職者であるあなたと企業の間に入って、転職活動の調整をしてくれる転職サービスになります。
転職エージェントを利用する主なメリットとデメリットには、次のようなものがあります。
転職エージェントのメリット・デメリット | |
メリット |
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デメリット |
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転職エージェントを利用することで、あなたが日中仕事をしている間に、転職エージェントが希望条件に合った求人を探してくれます。
そのため、あなたが疲れて家に帰り、求人探しができなかった時や、休日にまとめてやろうと思っていた応募書類の作成ができない場合でも、転職エージェントによって自動的に転職活動が進んでいくことになります。
また、1人で転職活動をする時には知ることが難しい「職場の人間関係」「職場の雰囲気」「本当の残業時間」といった転職先の生の情報を、転職エージェントを通して転職前に知ることができます。
そのため、転職エージェントを利用することで転職前後のギャップが小さくなることから、転職の失敗や後悔を防ぐことができます。
しかし、一口に転職エージェントと言っても、大手の転職エージェントから地元に根ざした転職エージェントまで、全国には約18,000もの転職エージェントがあります。
そのため、全く同じ求人を紹介された場合でも、ある転職エージェントでは人事部長から始まる面接も、別の転職エージェントではいきなり社長面接から始められるなど、利用する転職エージェントによって受けられる転職サポートの内容や質も大きく異なります。
転職エージェントを利用する時は、自分の転職目的に合った転職エージェントを利用するようにして下さい。
40代の転職を成功させるケース別対策
40代の人におすすめの転職エージェントは、ケース別に次のようになります。
1.全ての40代におすすめの転職エージェント
40代全ての人にオススメの転職エージェントは、リクルートエージェントになります。
リクルートエージェントは、他の大手転職エージェントに比べて求人数が圧倒的に多くなっています。
多くの求人の中から紹介してもらうことで、自分が希望する求人に出会える確率が高まり、転職成功の可能性も高くなります。
その証拠として、リクルートエージェントは現在までに40万人以上の転職者を転職成功に導いています。
また、求人数比較のグラフ内容を見ると、非公開求人が求人全体の約80%を占めています。
この非公開求人はその名の通り、一般の転職サイトには公開されていない非公開の求人となります。
そのため、リクルートエージェントに登録しなければ見ることができないため、誰もが見られる公開求人と比べてライバルの少ない求人の中から、自分に合った求人を紹介してもうらことができます。
リクルートエージェントを利用することで、40代の人は圧倒的に多い求人の中から、自分に合った求人を紹介してもらうことができます。
2.年収アップしたい40代におすすめの転職エージェント
40代で年収アップの転職をしたい人におすすめの転職エージェントはJACリクルートメントになります。
JACリクルートメントは知名度はそれほど高くないものの、東証1部上場の株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する転職エージェントになります。
業界第3位の位置につけ、ハイクラス求人への転職に強みを持っています。
求人の質の高さは、オリコンが行った「転職エージェントのランキング・比較」の中で「紹介案件の質 満足度ランキング」部門で1位を獲得していることからも証明されています。
また、同オリコン調査では「担当者の対応 満足度」でも1位を獲得しており、「ハイクラス求人+細やかな転職サポート」によって、40代の人が年収アップの転職を考えた時には、まず利用すべき転職エージェントになります。
3.未経験・異業種に挑戦したい40代におすすめの転職エージェント
40代の人が未経験や異業種の仕事に挑戦する時には、志望動機のブラッシュアップや面接対策など、丁寧な転職サポートが必要不可欠になります。
そのような人には、パソナキャリアがおすすめの転職エージェントになります。
パソナキャリアは、利用者満足度が驚異の96%にものぼる転職エージェントになります。
「社会の問題点を解決する」という企業理念を元に、障害者雇用や社会貢献活動にも積極的なパソナグループの1つとして活動し、丁寧な転職サポートに定評あります。
パソナキャリアの丁寧な転職サポートは、DODAが質の高いマッチングを提供した転職エージェントを表彰する「DODA Valuable Partner」において「BEST AGENT賞」に表彰されていることからも証明されています。
また、企業としてだけでなく、個人表彰による「BEST CONSULTANT賞」においても、パソナキャリアの3人が表彰されています。
40代の人が未経験や異業種の仕事に挑戦する時には、丁寧な転職サポートが受けられるパソナキャリアを、まずはりようしてみて下さい。
まとめ
40代が転職を成功させるための方法を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
40代はマネージメントや即戦力といった、20代、30代とは違った役割を社内で求められることになります。
40代に求められるスキルや経験を踏まえて、自分の転職目的にあった方法で転職活動を進めてみて下さい。
あなたが希望する仕事に転職できることを願っています。